マドリード市から東へ向かってわずか26Km、San Fernando de Henares(サン・フェルナンド・デ・エナーレス)と隣接するこの町は、Manzanares(マンサナーレス)川とJarama(ハラマ)川の下流域に広がる南東公園の中の、Henares(エナーレス)川とハラマ川の合流地点にあります。Mejorada(メホラダ)を通るLas Islillas(ラス・イスリーリャス)川の河川沿いには、レクリエーション用エリアや野鳥の観測所、サイクリング・ロード、ピクニック用施設などが充実しています。
旧石器時代と新石器時代の集落跡と並び、ローマ化時代やイスラム教徒時代の遺跡も発見されたこの町は、古生物的に高い関心を集めています。フェリペ2世によって1593年に直轄領に指定されたこの町で最も注目すべきモニュメントは、16世紀の初期バロック様式のIglesia parroquial de la Natividad de Nuestra Señora(ナティビダ・デ・ヌエストラ・セニョーラ教区教会)です。この建物には、円柱の壁がんにほどこされた大理石の彫刻や、植物のモチーフを基調とした装飾にイタリア芸術の影響がかなり見られます。
もう1つの特筆すべき建造物、Capilla de San Fausto(サン・ファウスト礼拝堂)の内部(聖ファウストの遺骨が納められている)では、多彩色で彩られた装飾の見事さをご観賞ください。教会のすぐ近くには、この町のシンボル、木々でいっぱいのPlaza de España(スペイン広場)があります。ベンチや噴水が居心地よく設えられ、いつも賑わいを見せる人気のスポットとなっています。しかしながら、この町で一際目立つ建物は、一風変わった新ロマネスク様式で建てられたBasílica de Nuestra Señora del Pilar(ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール大聖堂)です。この町出身のフスト・ガリェゴの作品であるため、「Catedral de Justo(フストの大聖堂)」とも呼ばれています。彼の所有地の上に、個人や法人より寄贈された資材で建立されたこの巨大な「大聖堂」は、古典的な大聖堂の要素を全て備えています。